2018年04月20日

映画上映仕込み!!

こんにちは!
舞台担当〈GREEN〉です。

今回は東金文化会館で定期的に開催されている、
映画上映会の仕込(舞台上)についての記事です。

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上映会は大ホールで行うことも
小ホールで行うことも有りますが、
基本的な仕込は同じです。


まず素舞台の上に…
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「地がすり」という
幅18メートル、奥行き9メートルの布を敷きます。


地がすりは普段は巻いて収納してあります。
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画像では小さく見えますが、
この状態でパンダがうずくまったくらいの大きさがあります。


かなり重いです。
40キロくらいあるかもしれません。


このパンダを舞台中央まで持って行き…
展開させます。
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どんどん広げて
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シワが無いよう、伸ばしたら敷き終わりです。
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通常時、
舞台の床は「木」なので、
スクリーンの映像が写り込み、床が明るくなってしまいます。

その床面で起こる反射防止のため、
黒い地がすりを敷き、反射を無くしています。
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次に
スクリーン裏に仕込むスピーカーを設置します。
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このスピーカーからは映画中、
人物のセリフが流れます。

舞台前面の左右や、
高い位置に埋め込まれているスピーカーからは
効果音やBGMなどを流しています。



スピーカーを設置し終えたら、
スピーカーのすぐ後ろの幕を閉めます。
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これはスクリーンを透過した映像の光が
舞台奥の壁に反射して再びスクリーンに戻って来ないようにするためです。



次に
舞台上部に飛んでいるスクリーンを
スピーカーの前に降ろしてきます。
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スクリーンは使用時以外は保護用のカーテンで覆われています。
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カーテンを開けると、スクリーンが現れます。


スクリーンは横幅が変えることができます。
下の画像が一番狭い状態です。
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一番広い状態。
20180420_101641.jpg



一見、
真っ白な布に見えるスクリーンですが…
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近づいてみると、小さな穴が無数に開いています。
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裏側に回り込んで、客席側を除いてみると…
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こんなに透けて見えるんです!!


この穴は、
「スクリーン裏に設置したスピーカーからの音声を
クリアーに客席に届けるため」
に開いているそうです。


すべての穴の面積を足すと、スクリーン全体の面積の
1/10にもなるとか…。




舞台上の仕込は以上です。

この後、
プロジェクタ―の設置、
映像位置やピントの調整、
音響の調整を経て、上映会の開始となります。




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こうして準備をしている映画上映会、

明日4月21日は

鈴木紗理奈が主演し
マドリード国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞を受賞した
「キセキの葉書」
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5月27日(日)には

佐藤健・土屋太鳳が共演した
「8年越しの花嫁」

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を上映いたします。

ぜひ東金文化会館の大きなスクリーンでご覧下さい!!

::::::舞台担当〈GREEN〉::::::


posted by staff at 11:42| 舞台担当(施設係)から