2014年09月11日

錦秋特別公演 600往復のレバー操作

9月9日、
東金市制60周年記念事業「中村勘九郎・中村七之助 錦秋特別公演」が開催されました。
昼の部・夜の部ともにたくさんのお客様にご来館いただきました。

今回は歌舞伎や落語などで使用される、定式幕の仮設についての記事です。
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おなじみの定式幕ですが、東金文化会館で日常的に吊ってあるものではないので、
公演に間に合うよう仮設しなければいけません。

8月下旬。
「奈落」に保管してあった定式幕を天気の良い日に引っ張り上げてきて、
駐車場に広げ、天日干しをしました。
幅20m、厚みもかなり有る布なので、
二人がかりでようやく引きずることができる程の重量です。
これだけの大物が干されている様はなかなか壮観です。
半日陽に当てておくと、奈落で吸った湿気も無くなり、
心なしか軽くなったように感じられました。

9月7日。(翌日が休館日であるため、実質的な公演前日です)。
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上の写真は既に幕が吊られた状態ですが、
舞台袖高所の
@「下手キャットウォーク」からA「上手キャットウォーク」へ
直径20ミリ程のワイヤーロープを張り、そこに定式幕を掛ける、という作業をします。
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@の下手キャットウォークに設置された、
写真内オレンジ色のギヤでワイヤーを送り出したり巻き取ったりします。

まずは巻き取ってあったワイヤーを全て送り出します。
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こちらはA「上手キャットウォーク」です。
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下手から引いてきたワイヤーの先端フックをこちらに掛けます。
DSC_0144 (2).JPG
ワイヤーにはたくさんのリングが通っています。
定式幕上端に多数つけられているフックをそのリングに引っかけます。
定式幕.jpg
@「下手キャットウォーク」のギヤをレバーで操作し、
ワイヤーにテンションをかけ、ピンとなるまで巻き取ります。
DSC_0136 (2).JPG
これで張り終わりです。
DSC_0129.JPG
このギヤ操作ですが、
レバー操作1往復で5センチ程度の送り出し/巻き取り能力なので、
およそ30メートル分のギヤ操作となるとそれはもう・・・・

力はそれほど必要ありませんが、ひたすらキコキコとレバーを左右に動かし続け、汗だくです。

仕込の際、このギヤ操作は舞台担当Bが行いましたが、
バラシの際には「操作方法を教えてあげる」という口実で舞台担当その3に代わってもらいました。

本番は通常の緞帳とこの定式幕を場によって使い分ける演出でした。

大ホール間口に定式幕が掛っている様は、「異空間感」を強く演出してくれますね!!

  <舞台担当B>
posted by staff at 17:07| 舞台担当(施設係)から